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ミミズ、という名のスコップ。


子どもの頃から、
体毛が濃く、背が低く、太っちょで、
おまけにへそ曲がり。

学校になじめず、
職場にも溶け込めなかった青年は、

30 歳を過ぎて玄能という大工道具と出会い、
鍛冶屋の道に入る。

性格は変わらなかったが、
青年には、
火床と金床と槌と万力と鋸と鑿と錐があった。

誰にでもできることには興味がわかず、
誰にもできないことをこつこつとやり続け、
いつしか名工と呼ばれるようになった。

そんな玄能鍛冶が、あるとき、
愛する山々が人間の野グソで
汚れていくのを目にし、
持ち運べるスコップを自作した。

これが、アースワームのはじまり。

アースワームとは、ミミズのこと。

地中に棲み、
嫌われることのほうが多いミミズは、
土を豊かにし、
草木が根を張るための道をつくり、
名前のなかに earth を抱く、
唯一無二の生物でもある。

玄能鍛冶 相田浩樹が生み出した、
まっすぐなスコップ。

世の中に、ひとつくらい、
こんなスコップがあってもいいんじゃないかな。

http://www.earthworm.love/